shizaiでパッケージを作っていただいた事例紹介ブログ。今回は、和菓子の新たな価値創出を目的として和菓子のECを展開するwacleのCOOである小川さんに、会社のミッションやパッケージへのこだわりを伺いました。
wacleのミッション
wacleの創業経緯と目指していることを教えていただけますか?
友人の山本と、食×インターネットの領域で会社を立ち上げたところ、創業300年以上の老舗の和菓子屋「小原木本舗 大徳屋長久」の16代当主竹口さんとお会いすることがありました。
その際に和菓子の市場が縮小しつつあり、何かを変えなければ日本が誇る和菓子がなくなっていくかもしれないことを知りました。日本の文化である和菓子を後世に伝えたいという竹口さんの想いに共感し、子どもたちにとっての和菓子をもっと身近に感じられるものにすることを目指しました。物心が付いた頃から和菓子に触れてもらい、和菓子を自然と楽しめることを目指し「さわってつくってたべる絵本」というブランドが出来ました。
wacleの商品である「さわってつくってたべる絵本」で取り組んでいることは何ですか?
子供世代に和菓子をそのまま食べてもらうだけでは魅力が伝わりません。そこで、日頃子供が好んで手に取るものをキッカケとして、和菓子に触れてもらう機会を増やそうと考えました。
和菓子の中でも練りきりの見ているだけで楽しくなる豊かな彩りと、繊細な表現による美しさに着目しました。これを子どもにとっての食べられる粘土遊びにできないかと考え、絵本のストーリーに沿って和菓子作りに挑戦する練りきりの手作りキットを販売することにしました。それが「さわってつくってたべる絵本」です。
現在はどのような方が購入することが多いですか?
現状は親御さんが30代で、お子さんが2〜5歳ぐらいの方から良くご購入いただいています。また、姪っ子や甥っ子、お孫さんの為のギフトとしてご購入いただくことも多いです。
パッケージへのこだわり
今回、パッケージを変更したきっかけは何ですか?
子どもが口にするモノなので、当初から保存料は使用せず冷凍での販売を行っておりました。しかし小さなお子様のいるご家庭では冷凍庫のスペースは貴重です。また、冷凍では持ち運びが困難なため手渡しのギフトとしては使いづらいという点がありました。そのため、保存料を使わないまま、お客様の使いやすさ、利便性の向上を目的とし商品の常温化を目指したことがきっかけです。
パッケージを作るにあたって目指したことは何ですか?
ECでの販売では、商品が家に届くところも重要な顧客体験だと思っています。届いた瞬間に感動してもらえるような体験を目指し、箱の外観や開いた時に絵本と和菓子が綺麗に見えることを目指しました。
また配送資材を削減して環境負荷を下げられるよう、ポスト投函が可能なサイズの配送箱の機能も担えるようにしました
パッケージの中でこだわった部分はどこですか?
限られた箱のサイズの中で、どうパッケージを捨てずに有効活用し、子供にとっての遊び要素を持たせられるかを考え抜きました。
今回のパッケージでは箱の内部に切り取り線を作り、子供が切り取り線に沿って切り取れば練りきりを乗せられるお皿が出てくるような遊び要素を持たせました。少しでも、子どもが自分の手でモノづくりをする楽しさを感じられればと思っています。
shizaiとの取り組み
パッケージを作るにあたって、難しかった点は何ですか?
パッケージの製作や印刷は専門性が高く、専門家に相談しないと正しい素材や印刷方法の選択が難しかったです。
また、業界が多重構造になっているため、見えないコストの発生や、意図したものを制作するための調整コストが大きいことが悩みでした。専門家の立場で制作のアドバイスをもらいつつも、制作のコミュニケーションコストを下げられる方法を模索している中でshizaiさんのことを知りました。
shizaiを選んだ理由は何ですか?
shizaiは中間マージンをなくすことに取り組んでいるだけでなく、コミュニケーションがスムーズに進んだ点が良かったです。こちらがパッケージの素人であることを分かった上で、丁寧なご提案を頂けて助かりました。
今後のブランド展開について
今後のブランドの展開を教えていただけますか?
練りきりに関しては子供がより楽しめるよう、イメージしやすいキャラクターを練りきりで作り上げていく展開を検討しています。
またコロナ禍で大変な時期だけに、家で過ごす時間が豊かになるようなきっかけ作りを行いたいと考えています。